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自費出版文化賞で地域賞 (読谷村・おきなわ)

2012年9月13日 - スタッフ公式
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自費出版文化賞で地域賞 読谷村の新崎宏さん
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受賞を喜ぶ新崎宏さん(左)と妻米子さん
=6日、読谷村の「沖縄草玩具館」
 【読谷】
読谷村の新崎宏さん(63)が出版した「手遊び 草編み玩具」が4日、自費出版書籍の日本一を決める第15回日本自費出版文化賞(日本グラフィックサービス工業会主催)で、大賞に次ぐ地域文化部門賞を受賞した。
「手遊び―」は沖縄で身近にあるアダンなどの植物から作る風車やバッタなどの草編みおもちゃの作り方を、写真を多用して丁寧に紹介した本。
新崎さんは「昔はこういう遊びが地域に豊かにあった。今はそれを掘り起こして生かすとき。沖縄の生活や文化、歴史を知るきっかけにしてほしい」と話した。
 受賞は第1巻と第2巻の2冊。風車や亀など、各冊とも12種を紹介している。沖縄と日本本土の編み方の違いや方言名などの解説も加えた。審査員からは「特にムカデの姿に感動した」と評された。
 新崎さんは高校教諭を引退後、沖縄各地や日本本土、中国に出掛けて草編みおもちゃを収集して作り手と交流を重ね、2009年には同村比謝矼の自宅に「沖縄草玩具館」を開いた。
 草編みの文化は沖縄の竹富島や新潟県の佐渡島など過疎化が進む地域に多く残っているという。新崎さんは「人がいなくなると途絶えてしまう。作り続けて記録に残すことは大切だ」と語る。
 新崎さんは現在、おもちゃの比較や材料の使い方を詳しく紹介した第3巻を執筆中。「人とのコミュニケーション道具にもなる。子どもや孫と一緒に作って楽しんでほしい」と話した。
 大賞は河合勝さん(愛知県)の「日本奇術演目事典」。2000年に石垣市の大濱永亘さん、永丞さん親子が大賞を受賞している。受賞した本は県内書店で販売されている。
  琉球新報

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