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島の歴史と自然の深さに感嘆 (宮古島市・多良間島)

2012年9月14日 - スタッフ公式
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島の歴史と自然の深さに感嘆
/宮古島市総合博物館友の会
ふるさと民俗学習館の垣花さん案内

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普天間桟橋の北方にある砂浜に真保那璃の枕石(手前)
 島の生き字引、垣花昇一さんの案内で二日間、37カ所を巡った「多良間島歴史の旅」。初日は島の外周にある史跡を巡った。最初に訪れたのはフタツガー遺跡。農道を割り込むようにバスを走らせた多良間文化協会の比嘉英秀さん。既に崩落の危険が迫っている遺跡は、普段住民も寄りつかない。
 1976年に建立された「報恩之碑」は、姉妹都市として交流を始めるきっかけとなった岩手県宮古市との歴史にあった。
1859年、高穴海岸付近で座礁した岩手県の商船善宝丸の乗組員を島民が救済したという文献が見つかったことによる。
2003年、新空港が開港したことで、旧飛行場は現在原野になっている。
その片隅に建つ「ランパート滑走路」記念碑は、雑木の中に碑面だけを表していた。アメリカの統治下にできた滑走路で当時の高等弁務官の名が付いた。
 この後、真保那璃の墓といわれる「フタッジウガム」、普天間御嶽、航海安全を祈願する「イビの拝所」、多良間シュンカニの歌碑とウェーンマ像、オランダ商船遭難の地、金志川豊見親の香炉があったとされる大岩の「アラダトゥヌ・コール」、女傑砂川のオーガマ・クイガマを埋葬したとされる「パイヌジヌコール」などを訪ねた。
 600年前の石工技術示す記念物として重要な「ナガシガー」、明和の津波の名残といわれる「ヌツタスキ トゥンバラ」、おきなわの名木に選定された多良間小学校のセンダン、塩川のフシャトガー、塩川御嶽、運城御嶽、宮古遠見台、泊御嶽、嶺間御嶽などを巡った。
 翌日は、最も古いとされるシュガーガーや塩川の八月踊りが行われる「ピトゥマタウガン」、集落内源河家の裏にあるマブナリヌコール、1700年代、真言宗の僧・心海が居住して修業しながら島民たちを教導したと伝えられる寺山の遺跡、アマガー、土原豊見親のミャーカ、多良間神社、1500年代騒乱時代の勇者・金志川金盛を供養したといわれるウツバルウガム、スツウプナカの祭事が行われるシュレーウガム、津波伝説のあるブナジェーウガム、八重山の遠見台などを巡った。
 参加した友の会員は、ハードなスケジュールの中、島の歴史と自然の深さに感嘆の声を上げていた。
.宮古毎日新聞

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