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 夫婦で豆腐作り50年、三代続く(八重山・沖縄)

2012年9月17日 - スタッフ公式
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敬老の日話題 夫婦で豆腐作り50年、三代続く老舗
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大川の仲宗根彦次・松子さん
「仕事が健康の秘けつ」
 きょう17日は「敬老の日」。長年にわたり、社会の発展に尽してきた高齢者を敬い、長寿を祝う日だが、“生涯現役”とばかり、半世紀余りにわたって、昔ながらの方法で豆腐作りをしている夫婦がいる。これを生活の糧とし、3人の子を大学までやった2人は「元気なうちは豆腐作りをずっと続けたい」と、きょうも家業に精を出している。
 この夫婦は石垣市大川97の10、仲宗根彦次さん(83)・松子さん(78)。仕事場は自宅裏にあり、看板は上げていないが、食堂やスーパー、居酒屋、公設市場など顔なじみの得意客がいる。
 商号の「仲宗根豆腐店」は彦次さんの祖母から母、そして、嫁の松子さんへと三代にわたって受け継がれてきた。
 松子さんが豆腐店を引き継いだのは嫁入りして間もない26歳の時。乳飲み子を抱えながら、仕事と家事を切り盛りしてきた。 
 豆腐作りも先代から変わらない。午前5時に起床。
水に浸しておいた大豆を豆すり機で細かくし、これを絞り機にかけ、大豆の汁を地釜で炊く昔ながら製法だ。木箱に入れた木綿豆腐は、10キロ近くもある石うすで水切りしたら出来上がる。
 6カ所のお得意さんには、午前10時半に松子さんが自転車で配達に出かける。彦次さんはその間、鍋を洗ったり、午後の豆腐作りを自分が引き受けるなど文字通り“二人三脚”で店を営んでいる。
 会社勤めを終え、20数年前から松子さんを支えている彦次さんは「お互い、もう年だから無理しないで」と、いたわりの言葉も忘れない。
 「人間だからかぜを引いて店を休むこともあるが、病院に行ったことはない」と気丈な松子さん。
「2人が食べていく分があれば十分。仕事をしなければ体がダメになる。お互い健康な間は豆腐作りは続けたい」と仲宗根さん夫妻は生き生きとした笑顔で話した。
  八重山毎日新聞

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