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戦争の悲惨さ、切々と (八重山・OKINAWA)

2012年9月17日 - スタッフ公式
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戦争の悲惨さ、切々と 観客の胸打つ
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朗読劇「鳩間島むかし・二話」
 悲惨な戦争体験を語り継ごうと八重山戦争マラリアを語り継ぐ会(玉城功一会長)は16日夜、石垣市民会館大ホールで「鳩間島むかし・二話 朗読劇『殉職』と1人語り『千鳥』」公演を開催した。
 同会では劇作家、栗原省氏の協力と指導で3年前に朗読劇「ハテルマ・ハテルマ」を上演。
今回も栗原氏の演出で、鳩間島と西表島を舞台にした朗読劇を演じた。
 「殉職」は当時の鳩間島国民学校の宇江城正喜校長が「教育勅語」を守ろうと、船浦湾で戦闘機に襲撃されて死亡した実話を関係者の証言を元に劇化したもの。
 「千鳥」は空襲で家屋が全焼した町史の記述をもとにした創作劇で、慶田盛京子さんが主人公の「トシ子」役で、西表に疎開した際の恐怖やマラリアの悲惨さを切々と語った。
 会場には大勢の市民が来場。情感あふれる朗読劇に聞き入り、戦時中の爆撃で亡くなった犠牲者の名前がスクリーンに映し出されると、真剣な表情で見入っていた。
 玉城会長は「激しい空襲と疎開先での恐怖、飢餓とマラリアが一緒にある戦争の悲惨さ、生々しい戦争体験を風化させてはいけない」と話した。
  八重山毎日新聞

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