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浸水被害400件超、暴風域20時間(沖縄)

2012年9月17日 - スタッフ公式
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【台風16号】浸水被害400件超 本島、暴風域20時間null
台風16号の強風と豪雨、満潮が重なり満名川が増水、あっという間に住宅地に水が流れ込み、本部消防署の救命ボートで避難する住民=16日午前8時9分、本部町東(花城太撮影)
 大型で非常に強い台風16号は15日午後8時ごろから16日午後4時ごろまで、およそ20時間以上にわたって本島地方を暴風域に包み猛威を振るった。
台風通過に伴い、各地では16日朝からの豪雨と大潮の満潮が重なり、本島北部を中心に床下浸水が少なくとも374件、床上浸水も67件と被害が相次いだ。那覇市の那覇港では同日午前6時56分の潮位が177センチと過去最高を観測。
家屋の倒壊、道路決壊なども発生した。人身被害は石垣市の米原海岸で遊泳中の男性が荒波に流され行方不明になり、石垣海上保安部が捜索している。また4人が軽傷を負った。停電は最大で23市町村6万2800戸に上った。
 台風通過に伴い、国頭村奥では16日午前6時38分、最大瞬間風速55・3メートルを観測した。午前6時すぎまでの1時間の降水量は国頭村比地86ミリ、東村平良61ミリ。台風の影響による14日午前3時~16日午後4時までの総雨量は国頭村比地273ミリ、伊是名村内花198・5ミリ、名護市宮里192ミリを記録した。
 各消防本部などによると、16日午後9時現在の被害状況は建物倒壊が2件、一部損壊が7件、土砂崩れは3件。道路冠水も各地で多発し、国道58号では国頭村や大宜味村などで一時通行止めとなった。東村慶佐次では、車両が流されて壁などに衝突し、ブロック塀が倒壊したり自販機が道路に転倒したりした。名護市の羽地内海沿いの海岸では、無人の作業台船が波を受けて浅瀬に乗り上げた。
 名護市仲尾次で16日、46歳の男性が飛んできたベニヤ板に当たり、裂傷を負った。宜野座村松田では同日、ビニールハウスで作業中の60代の男性が左手の中指を負傷し、那覇市辻では15日午後、82歳の女性が風で転倒して顔面を打った。
 沖縄気象台によると、本島地方は16日午後4時ごろに暴風域を抜けた。強風域も17日未明に抜ける見込み。
  琉球新報

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