本部カツオ 復調 活気づく渡久地港
「第二黒潮丸」から水揚げされる新鮮なカツオ
=7日、渡久地港
【本部】
不漁が続いていた本部町のカツオ漁が、例年通りの水揚げに近づきつつある。
カツオ漁船「第二黒潮丸」(15トン)の水揚げは、5~8月は1航海で500キロ前後だったが、9月から1トンを超える日も出てきた。
第二黒潮丸は7日、伊江島の西約60キロのパヤオ(浮き魚礁)で釣った1・5トンのカツオを、渡久地港に水揚げした。
新鮮なカツオが床いっぱいに並べられ、鮮魚店員らでにぎわった。カツオは町内の鮮魚店で買えるという。
第二黒潮丸の船員によると、ミジュン(イワシ)の生き餌を使ったカツオ漁は5月から10月くらいまで続く。それ以外の時期も冷凍餌を使って漁はできるが、食いつきは生き餌の方がよいという。
本部町では、最後の大型カツオ漁船だった「第十一徳用丸」(49トン)が2010年に引退した。
その後任として、本部漁協が海洋博覧会記念公園管理財団から第二黒潮丸を無償で借りて運航している。第二黒潮丸の船員は「まだ2年目なので試行錯誤していきたい」と話した。
琉球新報