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島の一員として伝統担う (多良間島・宮古)

2012年9月25日 - スタッフ公式
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島の一員として伝統担う、島外出身4人の勇姿
【多良間】
「八月踊り」 字仲筋の 「棒踊り」 で4人の島外出身者が勇壮な踊りで会場を沸かせた。 棒踊りは独特の絶叫に踊りの同調性、 力強さなどが難しいとされる演目。 結婚や転勤などそれぞれの理由で多良間に住み生活する青年たちが、 島の一員として伝統行事を担っていた。
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ニーニン棒を踊る砂川さん (右) と外間さん
=23日、 土原御願所
 「ニーニン棒」 を演じた外間亮さん (32) =南風原町出身=は多良間診療所の医師としてことし4月に赴任したばかり。 「ふだん使わない筋肉を使ったので筋肉痛になったが楽しかった」 と初めての舞台後、 大粒の汗を浮かべていた。 「一緒にやろう」 と誘われて出演したが 「発声が難しく。 とても緊張した」 と感想。 「地域の伝統行事に参加できて良かった。 また出てみたい」 と話した。
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独特の絶叫をしながら唐棒を踊る池間さん (右) と川満さん
 その相棒を務めた砂川卓也さん (25) =上野宮国出身もことし多良間小学校に赴任して初出演。
「動きの一つひとつを覚えるのも大変。 棒の高さや角度、 向き、 やればやるほど直された」 と厳しい稽古を振り返った。
本番では隣りの外間さんが分からないほど 「舞い上がって」 いたが、 伝統行事の参加に 「嬉しかった」 と笑顔を見せた。
 「唐棒」 を演じた川満和人さん (37) =平良狩俣出身=は狂言座で2回出演したが棒踊りは初めて。 「踊りの流れができただけで50点。 動きの決めやメリハリ、 緩急が難しく、 まだ見せるレベルとしては弱い」 と反省。
多良間小6年の担任だが、 棒踊りは子どもたちの憧れの演目で練習にも多くの教え子が応援に来た。 棒踊りへの挑戦を通して子どもたちに 「やればできる。 最初の一歩がなければ成果は出ない。 精一杯やる中でこそ学べる」 を伝えたかったという。
 一緒に踊った池間栄希さん (23) =平良宮原出身=は棒踊りを担当する獅子座は5年目。 「毎年踊っていても緊張する。 芸の奥深さを感じる」 という。 高校を卒業後、 多良間出身の奥さんと結婚して移住し、 現在は2児の父親。 「伝統的な動作や言葉すべてに良さがある。 これからもずっと家族と一緒に八月踊りをやっていきたい」 と話した。
宮古新報

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