外国人観光客にTV電話で通訳実験
端末の通訳を介して買い物をする中国人客(右)
=25日、那覇市第一牧志公設市場付近
なは市場振興会(新里俊一理事長)は25日、通訳を必要とする市場の外国人観光客のニーズに応えようと、情報端末を活用したテレビ電話の通訳サービス導入に向けた実験を始めた。
那覇市第一牧志公設市場周辺で同市在住の中国人客が画面の通訳オペレーターを介しながら買い物し、サービスの利便性や通信状況などを確かめた。
新里理事長は、市場内に中国などからの観光客が増加する中「言葉が通じないために意思の疎通ができず、外貨の獲得につながっていない」と、懸念。市場の活性化につなげようと、事業の導入に向けて環境整備を本格化させた。
神戸にある通訳のコールセンターと連携し、中国、韓国、英語の3カ国語に対応。画面を通して映像も確認できることから、商品の説明などもスムーズに対応できると期待している。
島ぞうりの購入に挑戦した陳盧萍さん(27)は「観光客が通訳を頼むとお金がかかる。映像でも確認できて良いサービスだ」と評価。
通訳を介して店主と交渉し100円の値引きにも成功した。
接客した履物店の山里幸世さんは「外国人も買い物が楽しめると思う」と、導入に期待した。
沖縄タイムス