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しっぽ切るカタツムリ (八重山・OKINAWA)

2012年10月4日 - スタッフ公式
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しっぽ切るカタツムリ 八重山で世界初確認
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尾の部分を切り捨てて失ったイッシキマイマイ
(細将貴さん提供)
 トカゲがしっぽを切って難を逃れるのと同じように、天敵のヘビに襲われた八重山諸島のカタツムリは、足の後ろに相当する尾の部分を切り捨てて殻の中に隠れたと日本学術振興会の細将貴・海外特別研究員(オランダ在住)が3日、英王立協会紀要に発表した。
体の一部を自ら切り捨てて身を守る行動は、トカゲのほか、カニやミミズなどで知られているが、カタツムリで確認したのは世界で初めて。
 ヘビがいない地域のカタツムリにはない特徴だといい、細さんは「ヘビに対抗するために進化した特殊な適応だと考えられる」と話している。
 細さんは、石垣島と西表島に生息する「イッシキマイマイ」を、天敵のイワサキセダカヘビと一緒にして、どの程度の割合で生き残るかを調べた。
この結果、約60%が捕食を免れたが、うち約45%は、かみつかれた時にあえて尾の部分を切り離すことで助かった。切れた部分は後で再生する。このヘビは殻ごと食べることはないという。
 一方、イワサキセダカヘビがいない与那国島に生息する別のカタツムリで同様の実験をしたところ、ほぼすべてが食べられてしまった。
  沖縄タイムス

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