点字絵本ありがとう 日経ビジネス学生が作成、寄贈
点字絵本を寄贈した日経ビジネスの学生と絵本を手に
喜ぶ児童=9月28日、南風原町の沖縄盲学校
【南風原】
沖縄市にある日経ビジネス・メディカルスタッフビジネス科の学生らが9月28日、南風原町の県立沖縄盲学校を訪れ、「福祉コミュニケーション」の授業で作成した点字絵本1冊を児童に贈った。
医療事務従事者を目指す学生26人が授業で点字を習得し、作成した。
同校では沖縄盲学校の卒業生の比嘉信子氏を講師に招き、視覚障がいについて学習。2002年から毎年、授業で点訳した本を贈っており、今回で38冊目となる。
文章の点訳だけでなく、絵の説明も読者が想像できるように
添付している。
今回寄贈した絵本は「いっきょく いきまぁす」(作・絵、長谷川義史)。児童は寄贈されたばかりの本を読み上げ、喜んでいた。児童を代表して伊藤千夏さん(小学部4年)が「皆さんありがとうございました。もらった絵本は大切に読みます」と感謝した。
点字絵本を手掛けた又吉美咲さん(20)は「早速読んでくれてとてもうれしい。表現の仕方が難しかったが、点字を学ぶことができて良かった」と笑顔を見せた。
指導した比嘉さんは「絵本の中のクイズで、矢印などの表記の仕方など難しい点もあったが、学生が知恵を出し合いながら素晴らしい作品に仕上がった。児童らにたくさん読んでもらいたい」と話した。
琉球新報