豊年祭彩る舞マストリャー 宮古島・上野野原
勇壮な棒術が披露された豊年祭「マストリャー」
=宮古島市上野野原
【宮古島】
旧暦8月15日に当たる9月30日、宮古島市内各地で十五夜行事が行われた。上野野原では恒例の豊年祭「マストリャー」があり、勇壮な男性の棒術や華やかな女性の手踊りが披露された。
人頭税完納の喜びを表したとされる国選択無形民俗文化財の行事。
同地域の四つのマスムトゥ(租税を集めていた場所)から、「ね組」「とら組」「うま組」「さる組」に分かれて男性が参集。公民館で合流した後、「サーッサ」「ハーッ」などの掛け声に合わせて、きびきびとした演舞を披露した。
また女性たちはクバ扇や四つ竹を持ちながら柔らかな手の動きで「抱き踊り」や「投ぎ踊り」を見せた。最後は一同が大きな円となって巻踊りとクイチャーを踊り、納税の喜びと来年の豊作を祈願した。
市下地から足を運んだ砂川勝美さん(50)は「知人が出演していることもあり見に来た。踊りも上手で伝統を引き継いでいることはすごい」と感想を話した。
沖縄タイムス