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「うさんしー」復活へ (南風原町・おきなわ)

2012年10月16日 - スタッフ公式
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「うさんしー」復活へ 南風原町文化協会
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歌舞劇「穏作根子」の上演に向け稽古に励む
南風原町文化協会郷土芸能部のメンバー
=12日、南風原町の町総合福祉防災センターちむぐくる館
 【南風原】
南風原町文化協会郷土芸能部(野原廣信部長)の創立20周年記念公演が28日午後2時から町立中央公民館黄金ホールで開かれる。
字与那覇に伝わる浦島太郎伝説を基にした創作歌舞劇「穏作根子(うさんしー)」(大城清助原作、平良正子作詞・脚本・演出、大城和喜監修)が上演される。
 郷土芸能部では20周年の節目として舞踊部師匠会の提案で地元南風原に伝わる民話の舞台化に取り組むことになり、
戦前、字宮平の「大遊(うふあし)び」で上演されていた演劇「うさんしー」を75年ぶりに復活上演することになった。
 上演当時の様子を知る字与那覇の新垣蜜子さんらの話を基に大城さんらがまとめた採話の記録から同部会の平良正子さんが脚本化し、演劇を歌舞劇にアレンジした。
 物語は漁師うさんしーがニライカナイの娘のカモジ(入れ髪)を拾い、その礼にニライカナイに案内される。
手厚いもてなしを受けたうさんしーが帰郷してみると知る人は誰もいなくなっていた。
途方に暮れたうさんしーは今も昔もそびえ立つ「ウサン嶽」に登り、娘から土産にもらった「黄金箱」を開けると箱に詰まった「時間」を浴びて神々しい姿となり、村の人々に守り神として祭られるというあらすじ。
 町内在住の舞踊家高嶺久枝さんがうさんしー、神谷三千代さ
んがニライカナイの娘を演じるほか舞踊部師匠会のメンバーが総出演。歌三線は選曲も担当した平良盛勇さんらが務める。
 脚本、演出の平良さんは「伝説を基に誇張し過ぎぬよう舞台化を心掛けた。組踊や芝居の要素を取り入れた新しい試み。
今後も町に伝わる多くの伝説を掘り起こしたい」と話した。
監修の大城さんは「素朴な素材を磨き上げて宝石にしたような
新作といっていい歌舞劇に仕上がった」と上演に期待を込めた。
 入場料は前売り、当日とも1500円。
  問い合わせは
 野原廣信郷土芸能部長 (電話)090(2718)0527。
 琉球新報

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