川平獅子頭 500年の舞 石垣、結願祭で披露約500
年前から伝わる川平の獅子頭を使った獅子舞
=8日、石垣市川平の群星御嶽
大男と子供が真剣勝負を繰り広げ、会場を沸かせる3人棒
=8日、石垣市川平の群星御嶽
【石垣】
石垣市の川平公民館(高嶺良晴館長)は8日、農作物の収穫が無事に済んだことを感謝し、来期の豊作と住民の幸福を願う「川平村結願祭」を群星御嶽で開いた。
約500年前から使用しているという石垣島最古の獅子頭が今年で見納めとなり、観客は最後の演舞を目に焼き付けた。
川平の獅子頭は約500年前、石崎の北の浜で発見され、現在まで受け継いできたという。
老朽化が懸念されていたため、川平公民館は本年度の総会で獅子頭制作委員会を構成。市在住の県工芸士、新城弘志氏に新しい頭の制作を依頼することを決めた。
新しい獅子頭は来夏の豊年祭ごろに完成し、披露する予定。これまでの獅子頭は公民館が保存するという。
結願祭では2匹の獅子が勇壮に登場。大きな獅子頭の口の両端を手でつかむ独特の演舞で会場を沸かせた。そのほか、棒術や太鼓の演舞、狂言なども披露された。
高嶺館長は「獅子頭は長年大事に引き継がれてきたが、そろそろ破損の恐れがあるので(引退に)ご理解いただきたい。今後も大切に保存していきたい」と話した。
琉球新報