メニュー

 海づくり大会向けシンポ(OKINAWA)

2012年10月19日 - スタッフ公式
LINEで送る
Pocket

資源管理へ意見交換 海づくり大会向けシンポ
null
「里海」をテーマに水産資源管理やサンゴ礁保全の取り組みなどについて意見交換したシンポジウム
=18日、那覇市の水産会館
 県水産業改良普及センターなどは18日、「第32回全国豊かな海づくり大会」に向けたシンポジウム「日本の里海・沖縄の里海」を那覇市の水産会館で開いた。
関係者や漁業関係者ら約50人が参加し、サンゴ礁保全や水産資源管理の取り組みについて意見交換した。
 九州大学の柳哲雄教授は「里海」の定義について、人の手を加えることで、生物多様性と生産性が高くなった海とし、瀬戸内海の日生(ひなせ)で藻場の再生を図ったことで、良質のカキが育ちほかの水産資源も豊かになった例を紹介した。
 県の漁業関係者や研究者らは、オニヒトデの駆除や、月桃などを植えて赤土の流出を防ぐ活動、禁漁区を設けるなどした水産資源保全の取り組みを紹介した。
 八重山オニヒトデ対策協議会の與儀正会長は「ダイビング業者と漁業者で守りたいポイントが異なる。利害が一致した場所に加え、大量発生区域での駆除も早急に取り組まなければならない」と指摘した。
 県水産業改良センターの鹿熊信一郎主幹は「世界の海の保護区7割で環境保全と資源管理のルールづくりが効果的に働いていない」と指摘。
産卵期を禁漁とするなど、漁業者の自主的な保護区づくりの重要性を強調し、保全と利用のバランスが必要とした。
  琉球新報

LINEで送る
Pocket

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です