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あなたを思う人、多くいるよ (OKINAWA)

2012年10月20日 - スタッフ公式
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2米兵暴行:あなたを思う人、多くいるよ
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抗議行動が続く野嵩ゲート前に駆けつけたフィッシャーさん。
戦後、沖縄で起きた米兵犯罪の概要を手書きしたベッドシーツ
を掲げた=19日午前、宜野湾市
 「10年たってもまだ正義は実現していない」。
2002年に米兵から暴行を受けたキャサリン・フィッシャーさんが19日、米軍普天間飛行場の野嵩ゲート前を訪れ、県内でまたも起きた米兵による暴行事件や、オスプレイ強行配備に抗議を続ける県民を励ました。
加害米兵への怒りや、被害者である自身の尊厳回復を表現した作品を掲げ、日米地位協定改定を「あきらめないで」と呼び掛けた。(新里健)
 かつて「ジェーン」と名乗っていたフィッシャーさんは、午前9時50分ごろ到着した。座り込みをしていた平和市民連絡会の城間勝共同代表(67)らと30分間懇談。
1940年代から現在まで、沖縄で米兵が起こした事件の概要を細かく列記したベッドシーツを広げた。「野蛮な罪を犯したのに、よく眠れますね」という皮肉を込めた。
 カラフルな色使いながら目玉を無数に描き込んだ自作の絵も紹介し、「加害米兵への処罰と謝罪を求め始めて以来、ずっと公安警察に目を付けられている」と訴えた。
 曲線やしずくを描き、英語で「忍耐」と小さく記した絵も掲げ、「私は10年間耐えてきた。カミングアウトするのは怖かった。でも今は怖くない」と、作品に込めた心象を語った。
 この後、県庁で記者会見し、急きょ来県した理由を「私が被害に遭った時は誰も助けてくれなかった。
彼女を思う人が多いことを示したかった」と涙ながらに語った。「沖縄は戦後67年間、血を流し続けてきた。日本の国旗はその血の色に見える」とも。日本政府に、米軍犯罪被害者の対策チームと、24時間態勢のレイプ救援センターの発足を働き掛けるとした。
     沖縄タイムス

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