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騒音最大97・3デシベル (OKINAWA)

2012年11月1日 - スタッフ公式
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騒音最大97・3デシベル オスプレイ配備1カ月
 【宜野湾】
オスプレイが米軍普天間飛行場に配備後、周辺の住宅地を通過時の騒音は最大97・3デシベルを記録したことが31日、県と宜野湾市の調べで分かった。
市の1カ月間の目視調査では、同飛行場での離陸・着陸・通過が少なくとも計112回に達した。1日で配備されて1カ月がたつが、夜間飛行やヘリモードでの飛行を制限する日米合同委員会の合意に反し、住民生活に悪影響を及ぼす訓練が続いている。
 防音工事が施されている普天間第二小学校の教室内では、人に不快感をもたらす低周波音が窓を閉め切った状態でも国の基準値(普天間飛行場の辺野古移設に向けて作成した環境影響評価での基準値)を大きく上回ったことも分かった。琉球大学の渡嘉敷健准教授(環境工学・騒音)が29日に実施した調査で明らかになった。
 渡嘉敷教授は児童への影響を懸念した上で「一般の住民にはより影響が大きいと予想される」と話した。
29日午後6時19分、オスプレイの離陸時に50ヘルツの周波数帯で87・7デシベル(基準値78)を記録した。体感レベルでは基準値の2倍に迫る値で、強い不快感が想定される。
 県と市の調査では、19日午後1時50分、滑走路南端に近い上大謝名地区で着陸時に97・3デシベルを記録した。
29日午後3時52分には96・1デシベル、翌30日には飛行が制限される時間帯の午後10時23分に88・5デシベル(騒々しい工場内に相当)を記録した。いずれもオスプレイの着陸時だった。
 オスプレイは10月1日の配備初日から基地外の上空をヘリモードで飛行しているのが確認され、日米合意がほごにされた運用が常態化。
10月下旬からは訓練の回数・内容も激化した。23日には夜間飛行が始まり、30日には日米の騒音防止協定で飛行が制限される午後10時以降に飛行した。
伊江島や本島北部の施設を中心につり下げ訓練も実施され、飛行ルート下の住民をはじめ県民に不安や反発が広がっている。
 (増田健太)
  琉球新報

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