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港川人、故郷に戻る (OKINAWA)

2012年11月2日 - スタッフ公式
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港川人、故郷に戻る 八重瀬で里帰り展
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初めて里帰りした港川人の化石を鑑賞する関係者ら
=10月23日、八重瀬町立具志頭歴史民俗資料館
 【八重瀬】
約1万8千年前の化石人骨「港川人」を発見した故大山盛保さんの生誕100周年に当たり、その功績と港川人発見の意義を考える企画展やシンポジウムが開催されている。
県立博物館・美術館に保管されている港川人の化石の里帰り展が、化石が出土した八重瀬町の具志頭歴史民俗資料館で10月23日から開幕した。
 県立博物館・美術館と同資料館合同の企画展「大山盛保生誕100年記念・発見への情熱」の一環。
比較的保存状態の良い実物の港川人3号、4号のほか、1号の模型を展示している。初の里帰り展で、来年1月20日まで開催する。
 実業家だった大山さんは1967年、購入した石材からイノシシの化石を発見したことをきっかけに、八重瀬町港川の採石場で調査を始めた。68年には人骨化石を発掘。
この発見を契機に学術調査が実施され、ほぼ全身を含む5~9体分の人骨が見つかった。同人骨群は、旧石器時代の人類の特徴を研究する上で世界的にも貴重な資料とされている。
 23日、企画展開幕を記念して式典が催され、日本人類学会の金澤英作会長は「大山さんの発見は人類学においても最高峰の業績。展示会に多くの人が訪れ、人類学の面白さを感じてほしい」と呼び掛けた。
 里帰り展のほか、11月3日には、シンポジウムが八重瀬町立中央公民館で開かれる。県立博物館・美術館では、12月7日~1月20日まで企画展が催される。
   琉球新報

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