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豊かな自然、 奥間川で観察会 (やんばる)

2012年11月7日 - スタッフ公式
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豊かな自然、保護訴え 奥間川で観察会
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奥間川の豊かな水生生物について説明する
佐藤文保館長(手前右)=10月28日、国頭村の奥間川
 【国頭】NPO法人「奥間川流域保護基金」は10月27、28の両日、国頭村の奥間川で自然観察会を催した。
久米島ホタル館の佐藤文保館長が講師を務め、子どもらに奥間川の水生生物の豊かさについて説明。「将来、やんばるが世界遺産になれば奥間川周辺はその中核になる大切な場所だ」
と保護を訴えた。
 佐藤さんは「大国林道ができた90年代は、奥間川は赤土で染まり生物も減っていた。この十数年で赤土が雨で流され、川が回復しつつある」と指摘。一方、「赤土は川から海に流れ、海は今でも(汚染が)大変だ。きれいになるには今後100年、200年かけないといけない」と推測した。
 観察会では、絶滅危惧種で沖縄本島固有種のカラスヤンマとオキナワミナミヤンマのヤゴが見つかった。佐藤さんは「オタマジャクシなど餌が豊富にあることを示している。貴重なトンボが沖縄にいることを知っていてほしい」と語り掛けた。
 観察会は5月から始まり、今回が4回目。「かいぎん環境貢献基金」の助成を受けた。
 浦添市から参加した長嶺隆さん(39)は「子どもと一緒に来たが、大人の方が楽しんでいる。川にこんなにたくさんの種類の生物がいるとは知らなかった」と話した。
  琉球新報

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