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シークヮーサーから化粧品 全国大会入選(OKINAWA)

2012年11月7日 - スタッフ公式
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沖縄高専、シークヮーサーから化粧品
 先端研究が全国大会入選

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美白化粧品の研究で入選した(左から)宮里春奈さん、
島袋友美さん、服部暉さん、山里洸佑さん
=10月30日、名護市辺野古の沖縄高専
 【名護】国立沖縄工業高等専門学校生物資源工学科2、3年生の研究グループが、捨てられるシークヮーサーの種子から化粧品をつくる研究成果をまとめ、全国規模の大会で入選した。
やんばるの資源を生かした研究に、指導した同校技術支援室副技術長の藏屋英介さんは「最先端の研究の一端を学生が担っている」と評価した。
 沖縄高専と共同研究する勝山シークヮーサーが、県産業振興公社の「OKINAWA型産業応援ファンド事業」に採択され、機能性化粧品素材の開発を進めている。学生の研究もその一環として進められた。
 メンバーは2年の宮里春奈さん、3年の服部暉(あきら)さん、山里洸佑(こうすけ)さん、島袋友美さん。
国立大学53工学系学部長会議と読売新聞社が主催する工学フォーラム2012(10月、名古屋市)高校部門に応募し、会場でポスター発表する10校に選ばれた。
 研究は果汁を搾った後に捨てられるシークヮーサーの種子から美白効果があるとされる物質「チロシナーゼ」を抽出。
香り成分などを加えてハンドクリームを試作した。
従来使われてきた美白成分は発がん性が示唆され、一時使用が中止されたが、チロシナーゼは天然に由来するもので安全の面でも高評価という。
 メンバーのうち宮里さんは「全国の人にシークヮーサーを知ってもらう機会になった」と喜んだ。服部さんは「沖縄の特産品を研究し、県外でも広めたい。
もっと沖縄に注目してもらいたい」と研究の進展を誓った。
  琉球新報

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