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「現代の名工」に 加工卓越 (OKINAWA)

2012年11月8日 - スタッフ公式
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桑名さん「現代の名工」に ロープ加工卓越
<現代の名工>
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熟練の技を継承しようと、後進の指導・育成に
意欲を見せる桑名勝俊さん
=10月29日、那覇市のミヤギロープ
 厚生労働省は7日、伝統工芸や工業技術などで優れた技能や業績を持つ150人を2012年度の「現代の名工」に選んだと発表した。
県内からはミヤギロープ(那覇市)の代表取締役を務める
桑名勝俊さん(68)が選ばれた。
県内からの「現代の名工」は46人目。桑名さんはワイヤロープ加工や素線メッキの技能に卓越しており、国家技能検定制度の普及促進に尽力。
技術講習の開催や県綱索技能士会の発足など、県内の技能士育成にも貢献した。表彰式は8日に東京都内で行われる。
 ワイヤロープはクレーンで重量物をつり上げるときなどに用いられるが、用途によって加工法はさまざまだ。
桑名さんは「丁寧に仕事すること、お客さんのニーズに応えること」を心掛け、社員に徹底するよう教えている。
 作業の効率化とコスト削減を同時に実現した独自の加工法「セミロングスプライス」は業界から高い評価を得ており、特許も取得した。「技術が褒められたときはうれしい」と笑顔を見せる。
 福岡出身の桑名さんは中学卒業後、ワイヤロープの素線にメッキを施す職人として大阪で働いた。ワイヤロープの端末加工の技術も習得し、1970年、大阪で桑名綱索所を創立した。
 技術講習の講師として沖縄を訪れたことがきっかけで、04年にミヤギ産業から土木商品部門を譲り受け、ミヤギロープを設立した。
 現在、泉北産業の取締役会長も務める。同社の本社がある大阪、支店がある大分、そして沖縄を飛び回る。
 「これからも自分の技術を教え続けたい。それが自分の元気の源」。熟練の技を余すところなく伝えようと、情熱を注いでいる。
  琉球新報

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