テングノハナが満開 石垣島固有の貴重種
石垣市大浜の前津栄信さん(77)の畑でテングノハナが
満開している。
テングノハナはハスノハギリ科テングノハナ属のつる性植物。日本国内では石垣島にしか生育しておらず、非常に貴重な植物となっている。
茎は淡紫色で長さは10メートルに達する。花は雌しべと雄しべがある両性花。午前中に淡い紅色や赤紫色の花を咲かせ、昼すぎにはしぼむ。
前津さんによると、花は10月中旬から咲き始め、12月までは満開の花が楽しめるという。
前津さんは石垣市内の海岸で8年前にテングノハナを見つけ、枝を切り取って畑に植栽。5年前から花が咲くようになったという。
貴重な植物だけに徐々に数を増やし、これまで石垣市教育委員会や市民会館などに苗を提供している。
前津さんは「今後は石垣市内の公共団体や学校などにも苗を提供し、普及を図りたい。子どもたちの良い教材にもなると思う」と話した。
八重山毎日新聞