農家と飲食店が連携 多彩な料理で交流
やんばるの食材を使った多彩なメニューに舌鼓を打った
「秋の香祭」=本部町備瀬
【本部】生産農家と飲食店などが連携し、共同で地域資源の活用や地産地消に取り組む「やんばる畑人(はるさー)プロジェクト」のメンバーは4日、町備瀬区内で「秋の香祭」と銘打った交流会を開いた。来場者は、やんばるの食材にひと手間かけた珍しい料理に舌鼓を打った。
プロジェクトのスタートから約1年半、賛同する応援店は北部地区を中心に、22店舗に増加。
店舗スタッフも含めて、プロジェクトの趣旨を再確認してもらうため、その家族や関係者らが参加。「豚のしっぽと豆の煮込み」、母牛の肉質を改善した「バンジャー」を使ったローストビーフなど、多彩なメニューが並んだ。
店舗間の交流も進み、レシピや料理方法を指導し合う試みも行われている。他店舗のシェフから技術指導を受けた黒田奨さん(27)は「プロジェクトのつながりがあるからこそ、技術を教えてもらえる。物も技術も地域で循環できるのではないか」と期待していた。
同プロジェクトは、全国各地の「食」の取り組みを紹介する「フード・アクション・ニッポンアワード2012」(2日)で審査委員特別賞を受賞した。プロジェクトの芳野幸雄代表は「応援店同士でしっかりコンセプトを共有し、今後も楽しみながら、前進していきたい」と話していた。
沖縄タイムス