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【集落(スマ)を歩く】 (身や阿古島・沖縄)

2012年11月15日 - スタッフ公式
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【集落(スマ)を歩く】 17・下地川満─下
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 川満集落の 「川満マングローブ」 にはオヒルギ、 メヒルギ、 ヤエヤマヒルギなどマングローブが群生している。
自然なものから植栽したマングローブ林、 その他木々がつくりあげている空間は訪れる人たちに心のやすらぎを与えてくれる。
またいろんな野鳥や海面からは魚を見ることが出来る。
 マングローブは、 陸から流れ込む泥や土、 栄養分をたくさん含んだ水を受けとめるフィルターのような役割を持っている。
同時に荒い波で海岸が削り取られるのを防ぐ役割もある。
 入り口には駐車場が整備されており、 マングローブ林は旧下地町時代に隣接する川満漁港整備事業の一環として整備された木製の遊歩道を歩くことができる。
途中には野鳥観察のための展望デッキや休憩所があり、 ゆっくりと散策できるようになっている。 今では多くの観光客らが訪れている。
 入り口付近には 「ウプカー御嶽」 がある。 看板には 「長い干ばつにも枯れることのないウプカーの湧水は、 川満集落の生活を支え、 また平良へ往来する人々の休憩の場や渇きを潤す給水の場でもあった。
ウプカーには泉源が2カ所あり、 昭和30年代頃までは飲料及び水浴や洗濯、 牛馬の給水や水洗いに利用されてきた」 と書かれている。
 この御嶽は水の神として知られ、 日照りが続くと雨乞いが行われる。 ユークイは喜佐真御嶽の次に行われ、 旧暦2月と6月にヤフダミ、 2月には水ダミの祭祀行事が行われる。
 川満漁港前広場では、 川満自治会 (砂川肇会長) と宮古島環境クラブ (下地邦輝会長) が共同主催する川満の 「緑の朝市」 が開催されている。
 同クラブでは、 川満漁港とマングローブ遊歩道を使った観察プログラムを実施しており、 朝市では緑の産物を手に入れ、 多くの人が集まることでミニワークショップを行い、 交流や体験、 情報や技術を得る場として開催している。 2010年7月19日に第1回が行われ、 毎回多くの人が詰めかけている。 今月18日には第9回を迎える。
 18日は午前9時から正午まで開催される。 サガリバナ鉢植え教室 (3年で花が咲く)、 投網教室、 野菜類や衣類、 食器、 小物類などの販売、 アロエベラ教室、 竹馬であそぼう 「どんぐり 遊びもやるよ」 などが予定されている。
(文・写真 伊佐次郎、 毎月第1・3木曜日掲載)
 ※おことわり=12月は休み、 来年1月から再開します。
  宮古新報

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