メニュー

健康食品用素材開発へ(OKINAWA)

2012年11月23日 - スタッフ公式
LINEで送る
Pocket

独自培養技術で健康食品用素材開発へ
null
「シフォナキサンチン」の培養技術で化粧品・健康食品向け
素材開発に取り組むサウスプロダクトの伊波匡彦社長(右)
と楠本利行・理学博士=22日、うるま市の同社
 バイオベンチャー企業のサウスプロダクト(うるま市、伊波匡彦社長)は、緑藻に含まれるカロテノイドの一種「シフォナキサンチン」を培養する独自技術を使って、健康食品や化粧品向けに素材製品の開発を始める。3年後の製品化が目標。
シフォナキサンチンには肥満予防効果や白血病に対する抗腫瘍(しゅよう)作用があることが研究で明らかになっており、同社は素材開発を通して機能性の認知を広め、国内外での新市場創出を目指す。
 同じカロテノイドの仲間としてはトマトに含まれるリコピンやカボチャに含まれるベータカロテン、モズクに含まれるフコキサンチンが知られている。これらには抗酸化作用や抗肥満作用があり、多くの化粧品やサプリメント商品に使われている。
最近では、アスタキサンチンという新しい活性素材の認知が
広まり、高機能化粧品や健康食品の有効成分として市場が
急速に拡大している。
 シフォナキサンチンは海ブドウやモツレミルなど一部の緑藻類とプランクトンが持つ希少なカロテノイド。モズクのフコキサンチンと同じような生理活性を持ちながら、その強さはシフォナキサンチンの方が高いという研究報告もあり、効率よく採取する技術の確立が課題だったという。
 サウスプロダクトは沖縄近海の緑藻30種の中からモツレミルを選抜。独自の培養技術で、シフォナキサンチンの含有量が緑藻から直接抽出する場合の10倍に増えることが実証された。
 培養技術を確立したのは世界でも同社のみといい、大量に培養できる技術やシフォナキサンチンの純度を上げる分離精製法の開発に成功すれば、幅広い分野で新たな市場が切り開けるとみている。
伊波社長は「1カ月間で100倍の量に増やせる培養技術が
強み。原料を安定的に安く提供できる体制ができれば、
アスタキサンチンの市場拡大と同じようなビジネスモデル
を築くことができる」と意気込みを語った。
  沖縄タイムス

LINEで送る
Pocket

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です