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過疎打開へ第一歩 (宮古島宮原 ・沖縄)

2012年11月26日 - スタッフ公式
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過疎打開へ第一歩 宮原活性化協が初の主催行事
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 学校統廃合問題をきっかけにことし9月結成された宮原地域活性化協議会の初主催行事となる宮原まつりが24日夜、 とびとり会館野外特設ステージで開催された。
イベント等を通して地域に活気を取り戻し、 定住者を呼び込むことを目指している。
今回はまつりの実行委員に市街地などに住む30~40代の宮原出身者を加え、 地域を顧みる機会としてもらった。 学校統廃合から浮き彫りとなった深刻な過疎化の打開へ向けて最初の一歩を踏み出した。
 同協議会の根間玄喜会長 (52) は結成の理由について 「一番は学校の統廃合。 ただ反対と言っているではいけない。 地域として何ができるか。 地域を活性化すれば人が戻ってくるのではないか」 と話す。
隣接する鏡原や市街地に住む出身者は多く、 イベントなどで地元を訪れることで現状に目を向けてもらい 「その子や孫の世代でも良い。 いつか戻って住んでほしい」 と望んでいる。
 まつりには地元住民だけでなく市街地など他地域からも大勢が来場。 特設ステージはジョルジュさんのライブや星野京子さんの歌謡ショー、 風の神太鼓の演舞、 婦人会の踊り、 中高生のブレイクダンス、 カラオケ大会などで盛り上がり、 実行委員会による屋台の綿がしには子供たちの行列ができた。
北風の冷たい夜となったが会場では最後まで手拍子や歓声が鳴り響いていた。
 実行委員会で副会計を担当した高野出身の久貝英樹さん (41) は、 まつりの準備を通して 「久しぶりにお世話になったおじさんやおばさんに会った。
世代の離れた先輩、 後輩でも宮原出身という共通点で話ができる。 地元に目を向ける良い機会になった」 と感想。 まつりの運営や屋台など地域外に住む青壮年世代が中心を担った。
現実としてすぐにUターンできる訳ではないものの、 学校の統廃合に危機感を抱いたメンバーも少なくなかったという。 「気付かないうちに学校の児童数が減っていた。 まつりが地元を再認識するスタートになったと思う」 と話した。
 市教育委員会が提示した学校規模適正化基本方針素案では、 2015 (平成27) 年度までに宮原小を鏡原小に統合するとしている。
統合に向けた推進委員会を設置するスケジュールも示されている。 残された時間はわずかしかない。 初の行事に根間会長は 「こんなに集まるとは思わなかった。 手応えを感じている。 これを機に多くの人が宮原に関心を持ってくれれば。 今後も色々なイベントで盛り上げたい」 と意気込んだ。
  宮古新報

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