冬の水田に天然記念鳥 羽地にヒシクイ4羽
羽地ターブックヮに飛来したヒシクイ4羽=名護市川上
【名護】
二期作の稲刈りを終えた名護市川上の「羽地ターブックヮ」と呼ばれる水田地帯に、国の天然記念物ヒシクイ4羽が飛来している。27、28日には、寄り添うように歩き、草などをついばんでいた。
大型のガンの仲間で、環境省のレッドデータブックでは絶滅危惧2類に指定されている。夏にユーラシア大陸北部で繁殖し、冬になるとヨーロッパや中央アジア、朝鮮半島へ南下。沖縄では渡りのコースから外れた迷鳥が、まれに確認されるという。
近くに住む男性(48)は「稲刈りが終わり、カモやガンの仲間が訪れるようになると、寒さが本番を迎える」と話していた。
沖縄タイムス