海越え広がる友情 東ティモール・今帰仁の児童
民泊受け入れ家庭の児童から土産を手渡される東ティモールの児童たち=今帰仁村コミュニティーセンター
【今帰仁】東ティモールの児童らの訪問団がこのほど村を訪れ、村内の児童や住民らと交流を深めた。11月18日には村コミュニティーセンターで歓迎式があった。
東ティモールと交流を進めるソプラノ歌手の宮良多鶴子さんが、団長のアルマンドさん(ラウテム県教育長)やラウリンダ教諭、
4人の児童を紹介。
宮良さんは「独立10周年を迎えた東ティモールは戦後の沖縄に似ている。東ティモールから児童が訪れるのは初めて。この交流はとても意義深い」と話した。
舞台では、北山高校郷土芸能同好会が琉球舞踊を披露。村諸志出身の石嶺一也さんが三線、うちなー噺(はなし)家の藤木勇人さんもゲスト出演するなど多彩なプログラムで一行をもてなした。
與那嶺幸人村長は「これを機に東ティモールと本村の児童が交流を深めていけるよう支援したい」と歓迎した。
21日には村立天底小学校(座間味靖校長)の児童と交流。同校金管バンド部や4年生の比嘉海里さんらが三線を演奏。
宮良さんは東ティモールの児童養護施設の子どもたちが、食事もままならない現状の中でも、明るい希望を持ち生きる姿を紹介した。
東ティモールの4人の児童は民族衣装の「タイス」をまとい、
頭に羽飾りを着け、伝統舞踊を披露した。
児童を代表して6年の仲村渠雄太君が「交流学習で僕は習字を教えた。交流を通して友達の輪を広げ、平和について考えたいと思った」と礼を述べた。
(赤嶺幸代通信員)
沖縄タイムス