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龕(がん)半世紀ぶりに光 八重瀬

2012年12月8日 - スタッフ公式
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龕(がん)半世紀ぶりに光 八重瀬Tweet
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約半世紀ぶりに組み立てられ、採録された字東風平の龕
=八重瀬町東風平
 【八重瀬】
かつて八重瀬町東風平で、遺体を埋葬する際にひつぎを入れ、担いで運んだ龕(がん)が3日、約半世紀ぶりに保管している龕屋から出され、組み立てられた。
鮮やかな赤色の龕に、関係者は「あらためてすごいものだと分かった」と実感していた。字誌編集作業の一環。
 同字では5月に字誌編集委員会を発足。まず地域にあるものから記録をと、1955年ごろを最後に、土葬・洗骨から火葬へと埋葬法が変化したことで使用されずに保管されていた龕に着目。区役員や委員らが、分解された状態の龕の汚れを丁寧に払い、組み立てた。
 龕には、元東風平町長の金城哲雄さんが描いたという僧侶の絵がはっきり残っていた。編集委員によると高さ約1・3メートル、幅約1・1メートル、全長は約3・1メートル。
 調査を実施した同委員会の中村勇清事務局長は「貴重な文化財。これを担いで、死者を送っていたことを思うと、当時の人々の崇高な思いを感じる」と話した。同委員会では、今後も積極的に字誌の資料提供を呼び掛けていくという。
  沖縄タイムス

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