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発射に騒然 (北朝鮮ミサイル・八重山)

2012年12月14日 - スタッフ公式
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虚突く発射に一時騒然 北朝鮮ミサイルnull
島内に緊張感市、情報収集に追われる
Jアラート、県内に通報
 
「人工衛星」と称し北朝鮮が打ち上げを準備していた長距離弾道ミサイルは12日午前9時49分ごろ、発射が確認された。
フィリピンの東海上に落下、八重山など軌道下にある地域に異常はなかった。
「発射された模様」と伝える緊急情報(Jアラート)に釘付けになる市民。虚を突く発射に緊張が走った。迎撃ミサイルPAC3の配備先や危機管理対策本部がある市役所などでは職員や自衛隊員が情報収集に追われ、一時騒然となった。
 前日までカメラが設置されてあった石垣市総務課内に設置されている緊急情報の受信専用端末前に、待機する報道陣の姿はない。
市危機管理対策本部(本部長・中山義隆市長)も、発射前の会議で規模縮小を含めて対応を協議した直後だった。
 「先ほど、北朝鮮からミサイルが発射された模様です」。
Jアラートが起動したのは、ミサイル発射から6分後の午前9時49分。石垣市は午前9時半から対策本部を開いたばかり。
「まさか」。職員らは一瞬、半信半疑になったが、
直後に緊迫感が高まった。
 市長室で緊急情報を受けた中山市長は総務課に飛び、職員とともに情報収集。同時に防災無線、一斉配信メール、地元FMラジオで情報が流れたかどうか確認に追われた。
 PAC3が配備されている新港地区からはヘリ6機が飛び立ち、石垣島と周辺離島に影響がないかどうか調査へ。
警察や消防からも報告を受け、市は午前11時8分、「異常は確認されなかった。日常生活に支障はない」と市民に知らせた。
 報道関係者は本土から訪れていたクルーがこの日から撤収、朝から市役所に待機する報道陣はおらず、緊急情報を聞きつけて大急ぎでPAC3が見える現場や市役所へ。
報道陣の1人は「まさかきょう打ち上げるとは…」とあっけにとられた。
市関係者からは「29日まで延期すると言って油断させ、突然打ち上げた。みんな北朝鮮との情報戦に負けた」とのつぶやきも聞こえた。
  八重山毎日新聞

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