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 米兵から70年の時超え(OKINAWA)

2012年12月21日 - スタッフ公式
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70年の時超えはがき 米兵から送り主へ
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約70年ぶりに送り主の家族の元に戻ったはがき(表)
 【沖縄】沖縄戦で米兵が持ち去ったとみられるはがき(軍事郵便)が20日、約70年の時を超え、送り主の男性の家族の元に戻った。
1939年3月、桑江良文さん(享年85歳)が長崎県佐世保の海軍部隊から、美里村(現沖縄市)泡瀬の新垣康明さんに宛てたはがき。
西原町出身で米ジョージア州から48年ぶりに帰沖したガーナー(旧姓・新垣)勝江さん(75)が、桑江さんの娘、隆子さん(65)に手渡した。
 はがきには、良文さんが軍務に励む様子や近く中国・海南島の攻落作戦に参加することが書かれてあった。
 米兵の妹から約20年前にはがきを託されたガーナーさんは「やっと持ち主に戻ったのでよかった。
本当に沖縄に帰ってきてよかった」と笑顔。
隆子さんも「達筆な字なので父が書いたものだと
すぐに分かった。仏壇に報告したい」と喜んだ。
 米兵がはがきを入手した時期や理由は不明。
良文さんと康明さんの関係もよく分かっていないが、康明さんが戦前、美東尋常高等小学校の訓導(教諭)をしていたことから、良文さんが教え子の可能性があるという。
2人とも戦火を生き延び、康明さんは50年、
良文さんは99年に亡くなった。
 今月に入り、市の市史編集室がガーナーさんの親族などの
依頼を受けて、良文さんの家族を探し当てた。
  
 沖縄タイムス

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