迷鳥ツクシガモ 金武町の水田に3羽飛来
【金武】
県内への飛来数はごく少ない迷鳥ツクシガモ3羽が21日、金武町の水田地帯で確認された。田イモ畑で寄り添うように餌を探していた=写真。
ガンカモ科で、全長60センチほど。環境省のレッドデータブックで近い将来に野生での絶滅の危険性が高い「絶滅危惧1B類」に記載されている。
全身白色で胸から背にかけての濃い茶褐色の帯や赤いくちばしが特徴。ユーラシア大陸の温帯で繁殖。日本では有明海を中心とした九州北部に冬鳥として飛来し、「筑紫鴨」と呼ばれていたことが和名の由来とされる。
沖縄野鳥研究会の嵩原建二さんによると、県内では毎年のように飛来することはなく、不定期で1個体の飛来が多い。3個体での飛来は珍しいという。嵩原さんは「静かに見守ってほしい」と話した。
(福元大輔)
沖縄タイムス