メニュー

困惑や反発 安倍氏発言 (OKINAWA)

2012年12月22日 - スタッフ公式
LINEで送る
Pocket

県関係議員、困惑や反発 安倍氏発言
 自民党の安倍晋三総裁の発言に、県関係の自民党国会議員からは「党内論議もしていないのに」と困惑や懸念の声が上がった。他党の議員は一斉に反発するとともに、県関係の自民議員の対応を注視するとした。
 国場幸之助衆院議員(自民)は「新たに沖縄から選出された自民の4氏と意見交換もしていない段階であり、理解できない。沖縄側との合意形成が遠のくばかりだ」と懸念した。
 照屋寛徳衆院議員(社民)は「驚きはない。化けの皮がはがれたかという感じだ」と一蹴。「自民は政権公約で移設先をあいまいにしたが、辺野古で間違いない。強引に進めても県民の激しい反撃に遭う」と警告した。
 比嘉奈津美衆院議員(自民)は「私は県外移設を掲げて選挙戦を勝ち抜いたし、党本部に県外を訴えていく気持ちは変わらない。党内で議論して方針を定めてほしい」と要望した。
 西銘恒三郎衆院議員(自民)は「党内での話し合いもしておらず、総裁が発言した状況もよく分からないのでコメントは差し控えたい」と述べるにとどめた。
 赤嶺政賢衆院議員(共産)は「辺野古新基地建設はダメだという沖縄の総意を何ら斟酌(しんしゃく)せず、既定路線のように押しつけるのは、米国におもねる最低の外交だ」と批判した。
 宮崎政久衆院議員(自民)は「総裁の発言を直接聞いていないが、自分は県外移設を公約に掲げて負託を受けた。相手が誰であろうが県民の意思を伝えて実現する」と決意を示した。
 玉城デニー衆院議員(未来)は「県選出の自民議員の対応に県民が注目するだろう。県外を訴えた政治信条を貫けるかどうか。党本部とねじれている課題をあらためて露呈した」と述べた。
 島尻安伊子参院議員(自民)は「まだ党内議論はしていない。県選出の自民議員は県外移設を訴えており、沖縄の立場を党内で主張する」と自民の衆院4氏と連携する考えを強調した。
 山内徳信参院議員(社民)は「沖縄で当選した自民議員が県外と言っている中、辺野古移設を進めるのは沖縄差別。体を張って阻止する」と怒りを示した。
 糸数慶子参院議員(無所属)は「安倍氏はまだ首相になってもおらず、とんでもない」と憤る。「来年の訪米で辺野古移設を約束してくるつもりなんだろう」と先行きを案じた。
   沖縄タイムス

LINEで送る
Pocket

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です