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「ミヌズマ遺跡」を発掘調査 (宮古島・沖縄)

2012年12月24日 - スタッフ公式
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市教委、「ミヌズマ遺跡」を発掘調査
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 宮古島市教育委員会は、 平良松原地区にある 「ミヌズマ遺跡」 の発掘調査を行っている。 この一帯に松原南地区ほ場整備工事が入ったことから記録保存に向けて進めており、 調査は11月中旬から実施している。
一帯には14世紀中頃まで西美野・美野・美野我麻などの集落があったと言われており、 発掘調査による解明が期待される。
 同委員会によると、 ミヌズマ遺跡は広範囲にわたっており、 これまで宮古式土器や中国製陶磁器などの破片が表採されている。
今回の発掘調査は、 ほ場整備工事が入ったことから 「遺跡を壊されない前に記録保存したい」 として本格的な調査に乗り出した。 担当職員によると、 同遺跡には集落の跡があり、 調査を進める中で遺構が出てきているという。
 発掘調査しているミヌズマ遺跡の近くには、 宮古島市指定の史跡 「ミヌズマ遺跡の井戸」 がある。 構造は円形状掘抜井戸 (直径約1㍍、 深さ約8㍍) で、 周囲壁面には土止めの石積みが施されている。 井戸の近隣には東ブーンミャー・西ブーミンャー跡と言い伝えられている一角もある。
 市文化財要覧では、 「伝承によれば西美野・美野・美野我麻などの集落は、 当時作多大人を主長に各地区を攻略した与那覇原の軍勢に襲撃され、 一朝にして老若男女とも全滅した。
この井戸は、 かつてミヌズマに居住した人々が生活用水を確保するため掘削したものと思われているが、 14世紀中頃に戦乱に巻き込まれ消滅していった集落の遺構と見られるだけに重要な史跡である」 と記されている。
  宮古新報

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