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宮糖伊良部が操業開始、(宮古島・沖縄)

2012年12月26日 - スタッフ公式
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宮糖伊良部が操業開始、平均糖度は14・06度
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圧搾開始式でサトウキビを投入する宮糖の安村社長ら関係者
=宮古製糖伊良部工場
 宮古製糖伊良部工場 (渡久山和男工場長) は25日、 2012/13年産サトウキビ製糖操業を開始した。
9月末に襲来した台風17号の影響が懸念されたが初日の平均甘蔗糖度は14・06度と高い滑り出しとなった。 生産量は台風被害で大幅に減産した前期から回復して約5万6000㌧を見込んでおり、 操業は110日前後、 4月上旬頃までを予定している。 また宮糖多良間工場は年明け1月6日、 宮糖城辺工場と沖縄製糖宮古工場は1月8日からの操業開始を予定。
宮古地区全体の生産量は31万7000㌧が見込まれている。
 初日の搬入量は392㌧。 最高糖度は16・4度。 品質の割合は基準糖度帯 (13・2~14・4度) が47・14%、 基準帯以上が37・85%、 基準帯以下が15・01%となった。
ことし9月末の台風後、 約40日少雨傾向となったが11月中旬頃までには青葉も回復し、 特に12月中旬からの冷え込みで糖度が伸びたようだ。 10㌃当たりの平均収量は6・8㌧の見込み。 ハーベスター収穫率は申し込み段階で25%と伸びている。 また北区などでケブカアカチャコガネの被害も出ているという。
 午後12時半から同工場内で圧搾開始式が行われ、 宮糖の安村勇社長ら関係者が今期最初の原料茎をベルトコンベアに投入。 清め祓いや鏡割りで操業開始を祝うとともに、 無事故無災害を祈願した。
安村社長は 「9月末の台風で葉が裂傷し、 その後は少雨傾向となり、 12月初めの成熟調査では厳しかったが、 ここに来てかなりの糖度が期待できる。 最後まで糖度が上昇することを願っている。 農家が丹精込めて作ったサトウキビを最後の一本まで圧搾したい。 24時間休みなく操業するが、 無事故無災害の安全操業をしていきたい」 とあいさつした。
 来賓の長濱政治副市長が 「自然災害からサトウキビが回復して操業開始を迎えられ、 大変喜んでいる。 糖度が伸びるか心配だった。
農家が生産したサトウキビを余すことなく圧搾してほしい」 と激励。 県宮古農林水産振興センターの與那嶺宏明所長も 「去年に比べて大幅増産となり、 心配していた糖度も14度台になっており、 さらに上昇してほしい。 宮古地区サトウキビの益々の振興を願いたい」 と期待を寄せた。
 今期の生産量は宮糖城辺工場が10万9000㌧、 宮糖多良間工場が2万1770㌧、 沖糖宮古工場が13万㌧を見込んでいる。 前期は台風被害など気象条件が悪く、 20万㌧と本土復帰後では最低となった。
 宮古新報

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