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実践で職業観高める (高校生仕事クラブ ・宮古島)

2012年12月28日 - スタッフ公式
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実践で職業観高める 高校生仕事クラブが始動
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紫イモのお菓子を販売するクラブ員
=市内平良のモトムラ和洋菓子店
 高校生が地元の食材を使って商品開発から調理製造、 販売、 経理まで一貫して体験し、 実践的な就業意識の向上を図っていく宮古島地域雇用創造協議会 (長濱政治会長) の 「高校生仕事クラブ」 が27日から活動を開始した。
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本村さんの指導を受けながらお菓子を作るクラブ員
クラブ員の高校生が洋菓子店の指導やアドバイスを受けながら、 試験的に紫イモのお菓子を作って販売した。 参加したクラブ員たちはプロの技術を間近で学び、 接客や販売の難しさを体験していた。 今後は社会人の指導・助言も受けながら商品開発に取り組み、 実際に営業中の店舗を借りて営業販売まで行う予定。
 県の地域型就業意識向上支援事業として実施。 企業や社会人と高校生が連携し、 実践型で職業を体験できる機会をつくる。 高校生がプロの指導・助言を受けながら、 宮古島産の食材を活用して商品開発から仕入れ、 調理製造、 接客販売、 コスト管理など 「金銭をもらって商品を提供する」 というやりがい、 責任感を学んでいく。 ことし8月には、 テレビドラマにもなった三重県多気町の高校生レストランを仕掛けた同町職員の岸川政之さんを招き地元の高校生を対象に講演会を行っている。
 今回がクラブとして初めての活動となり、 モトムラ和洋菓子店で行われた。 県立宮古総合実業高校生活福祉科1年の川満香織さんと平良美歌さんが参加。 同菓子店の本村隆さんの指導を受け、 紫イモを使ったお菓子を作った。 蒸して2つに割ったイモの内側をくり抜き、 カスタードクリームとスイートポテトの生地を乗せ、 オーブンで芳ばしく焼き上げた。 2人は本村さんからお菓子づくりの基本を学び、 午後1時から限定200個で販売した。
 川満さんは 「楽しみにしていたけど、 緊張してレジで失敗してしまった」 と反省。 「岸川さんの話を聞いて参加した。 お菓子はとてもおいしそうにできた」 と話した。 お菓子づくりが趣味で、 将来はパティシエや料理人を目指している平良さんは 「あと2年間の活動で将来につながる力になると思う。 地元の野菜の食べ方が増えるような地産地消のお菓子を作りたい」 と意気込みを見せていた。
 同菓子店では生徒の職業体験を多く受け入れているが、 本村さんは 「良い企画だと思ったので協力できれば。 宮古では就職先が少ないので、 こうした機会に実際に仕事に取り組んで卒業後の進路に役立ててほしい」 と話した。
  宮古新報

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