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アイナーヨイ 家族から引き継ぐ(登野城・八重山)

2012年12月28日 - スタッフ公式
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登野城でアイナーヨイ 家族から伝統引き継ぐ
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富永実紀さん・明美さんが挙式
 伝統的な婚礼の儀式、アイナーヨイが26日午後、石垣市登野城で行われ、富永実紀さん(35)と高良明美さん(35)=いずれも会社員=のカップルが友人や親類から祝福を受けた。
明美さんは1男4女の末っ子で、4人の兄姉もアイナーヨイで挙式。
実紀さんの両親もやはりアイナーヨイを経験しており、母親の美代子さん(64)は目を潤ませながら親子2代にわたる伝統的な挙式を見守った。
 2人は小学校時代の同級生。卒業後は二十歳のときに1度会ったきりだが、去年、同じ店でそれぞれ別の模合をしているところで偶然に顔を合わせて付き合いが始まった。2人は「笑いが絶えない明るい家庭を築きたい」と話していた。
 アイナーヨイでは、婿が嫁の自宅を訪問する「嫁取り」の儀式があり、実紀さんは午後2時すぎに登野城の自宅を出て、大川にある明美さんの実家を訪ねた。
 その約40分後、2人を乗せた車が実紀さん宅に戻り、和装姿の明美さんが車を降りると、待ちわびていた親族や友人から祝福の声が上がった。
 美代子さんは45年前に白保の実家から嫁に来ており、夫の実男さんは1995年に他界。美代子さんは「45年前、私も同じようにアイナーヨイで白保の実家から富永家に嫁に来たので、息子にもそうしてほしかった。夫が元気でいれば、この日をとても喜んだと思う」と目を潤ませた。
 八重山毎日新聞

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