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伝統祭祀「カエルガマ」(池間島・宮古島・沖縄)

2013年1月11日 - スタッフ公式
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集落練り歩き無病息災祈願
/伝統祭祀「カエルガマ」池間島
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凶暴な山賊と悪霊を追い出す神女役の女性たち
=10日、池間島
 伝統の祭祀「カエルガマ」が10日、池間島で執り行われた。
別名スマフサラ。植物で身を着飾った神女役の司たちが「ヤマグ・イダシバ、ヘイヘイ」と唱えながら集落内を練り歩いて払い清めた。住民らは、向こう1年間の平穏無事や無病息災を願った。
 カエルガマのカエルは「帰る」、ガマは接尾語で「小さい」の意味。住民の中にはカエルガマではなく、カウルガマと発音し、カウルは石で作った香炉の意味で「小さい香炉」と解釈している人もいる。
 ヤマグ・イダシバのヤマグは、凶暴の山賊と悪霊の意味。
イダシバは、隠れている山賊と悪霊を表に出して追い払うと解されている。
スマフサラは「島腐ら」とも当て字される。
左縄で豚の骨を結び、集落の入口の道路の上に架け、
外部からの山賊や悪霊の侵入を防いだ。
 この日の女性たちは、島の最高聖地であるウハルズ御嶽で祈願の後、ワーニトゥガイ(豚煮岬)に移動した。
女性たちは、池間自治会の奥原正美会長ら住民の男性が作った豚料理を供え、海に向かって祈願。次いで女性たちは、由緒ある旧池間村のヤマグス(山越)など5カ所で石作り香炉に線香をいて祈りを捧げた。
 この後、女性たちは、グンバイヒルガオの草冠と帯を身に付け、ダンチク(イネ科)の茎を手に集落内を回った。道中「ヤマグ・イダシバ、ヘイヘイ」と唱え、山賊と悪霊を追い出した。
.宮古毎日新聞

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