豊作と無病息災願う 平得公民館が種子取祭
カタバル馬も奉納
平得公民館(崎原喬館長)の種子取祭が13日午前、大阿母御嶽などで行われ、地域住民や関係者が今年の豊作を祈願した。
種子取祭は五穀豊穣(ほうじょう)と地域住民の繁栄、無病息災を祈願する平得地区の伝統行事。
この日は、午前7時30分ごろから「はまかずら」(クロイワザサ)の冠を頭に付けた神司や公民館役員が多田御嶽でユーニガイをしたあと、大阿母御嶽で儀式を行った。
崎原公民館長が「多くの方々とともに種子取祭を行うことができ、この上ない喜び。最後まで楽しんでほしい」とあいさつ。中山義隆石垣市長が祝辞を述べた。
奉納踊りでは、平得老人クラブの「木遣り」や婦人会の「種子取節」などに加え、練習で公民館を利用している琉球國祭り太鼓八重山支部が初参加し、勇壮な演舞を繰り広げた。
午前11時ごろから平得愛馬会(東田盛正会長)のメンバーが約10頭の馬にまたがり、伝統の「カタバル馬」を披露。中山市長も初挑戦した。
大阿母御嶽周辺には大勢の地域住民や市民が訪れ、軽やかなひづめの音と美しい走りを楽しんだ。
八重山毎日新聞