修学旅行生とが食と農のつながり体験、池間島
地元のお年寄りに教わりながら農作業をする
修学旅行の高校生たち=池間島
池間湿原など地域資源を見直して島の活性化を考えていく 「池間島暮らしツーリズム」 の第4回ワークショップ (主催・同ツーリズム協議会) が26日、 同島内の農場で行われた。
民泊で滞在中の大阪府立かわち野高校の生徒や小中学生らが参加。 イモの植え付けなどを行い、 伝統料理を食べながら島の食生活と農業について体験した。
農作業は午前9時40分から、 民泊を受入れているNPOいけま福祉支援センターの体験用農場で行われた。
修学旅行生や受入れ家族、 池間小中の児童生徒、 地元のお年寄りなど54人が昔から島で食べられてきたサツマイモを植えたほか、 栽培中の島ラッキョウなど野菜の手入れを行った。
初めての農作業に生徒の一人は 「土を耕したり、 イモの蔓を植えた。
大変だったけど大きく育って収穫できれば嬉しい」 と感想を話した。
作業後の昼食では季節の味であるアーサ汁、 イモの葉の和え物、 イモご飯を食べた。 同協議会事務局長の前泊博美さんは 「イモは葉や茎まで全部食べられる。 生きることは生き物の命を食べること。 生き物は互いに支え合って生きており、 将来は支える人になってほしい」 と呼びかけた。
同ワークショップは農林水産省の 「食と地域の交流促進集落活性化対策事業」 として今年度から2カ年実施。 民泊を中心に観光振興や雇用創出など島の活性化を模索していく。 これまでに池間湿原の自然、 地元の料理を使った弁当づくりなどを行ってきた。
今回使われた農場は高齢化等で休耕地となり、 原野になりかかっていた農地を同センターが民泊した高校生の体験活動を通して農地に復元。 収穫した農作物による料理やみそづくりなども行っていく予定。
宮古新報