中学生が方言パフォーマンスを披露
方言でコント 「んみゃーち、 宮古んかい」 を披露した
砂川中1・2年の生徒たち=市中央公民館
第18回宮古地区中学校総合文化祭 「第2回方言お話パフォーマンス大会」 (主催・宮古地区中学校文化連盟) が26日、 市中央公民館で行われた。
宮古方言の絶滅が危惧されるなか次代を担う中学生たちへの継承を目的とした大会では詩の朗読、 意見発表、 パフォーマンスなどが 「シマフツ」 で披露された。
中学生たちは熱のこもった発表やユーモア溢れる演技で詰めかけた人たちを楽しませた。
審査の結果、 方言による発表や表現が特に優れている 「豊見親 (トゥイミャー)賞」は意見発表した池間貴樹くん(城辺中3年)、砂川中1・2年、宮古民謡を披露した譜久島雄太くん(久松中1年)に贈られた。
同大会は、 次代を担う中学生が郷土の優れた伝統や文化に関心を持ち、 尊重する態度を育むとともに失われつつある各地域に残る文化財産である方言を誇りを持って積極的に継承していこうとする意欲を育てることを目的に開催。
主催者あいさつで、 宮国敏弘会長が 「絶滅の危惧にあると言われる宮古方言を多くの関係者が何とか子どもたちにつなげたいと努力している。 ふるさとの 『スマフツ』 をつなげていくことが大人の責任であり、 地域の魂を引き継ぐことになると思う。 きょうは舞台に立つ子どもたちに大きな拍手を送り、 エールを送ってほしい」 と呼びかけた。
舞台は舞踊、 三線、 太鼓によるトーガニアヤグで始まった。 下地中2年の生徒たちは、 金子みすず作の 「わたしと小鳥と鈴」 「こだまでしょうか」 を宮古方言で披露した。 盛島麻里奈さん (西辺中3年) は 「ひとぅかなっさ どぅかなっさ~アロハ アイノ アロハ アク~」 の演題で意見発表し、 ハワイでのホームスティで学んだことやハワイの言葉を西辺方言で話した。
福嶺中1・2年は、 パフォーマンス 「方言deコマーシャル」 を見せた。 砂川中1・2年の生徒たちはコント 「んみゃーち、 宮古んかい」 をユーモアに披露。 小学生2人が本土から、 ひいおじいちゃんとひいおばあちゃんの住む宮古島に遊びに来たという設定で日常生活のやりとりが会場を沸かせた。
福嶺中の生徒全員は昨年に続き、 方言劇 「うぷぉーうぷぅぬうぷに2 (大きな大根)」 を披露した。 本土復帰前の昭和40年頃の福嶺地区で、 警察官とオートバイに乗り畑に向かう老夫婦のやりとりなどをユーモアに演じた。
審査講評で與儀千寿子さんが、 中学生たちの方言による豊かな表現力などを評価した。 豊見親賞以外の出場者には 「黄金 (クガニ) 賞」 が贈られた。
宮古新報