源河っ子 演奏勇ましく 3月閉校、最後の学習発表会
最後の学習発表会で、迫力ある太鼓演奏を披露する児童・園児=27日、名護市立源河小学校
【名護】2013年3月で廃校となる名護市立源河小学校(喜納すえ子校長)で、最後の学習発表会が27日にあり、児童と幼稚園児23人全員が、この日のために練習した和太鼓演奏を披露した。住民ら約100人が訪れ、廃校を惜しみながらも児童の勇壮な演舞に拍手を送った。
源河小は児童数の減少などから、近隣の真喜屋小学校へ4月に統合される。
この日は源河区に伝わる市指定無形文化財「長者の大主」を6年生が熱演。伝統の一輪車や源河川の観察報告などがあった。
児童21人と幼稚園児2人による和太鼓は、息の合った演奏と迫力あるパフォーマンスで太鼓を響かせた。児童代表の真栄田香鈴さん(6年)は「3月で閉校するが、多くの人の支援でいろんな活動ができた。残りわずかな期間だが、68年続いた学校の歴史をまとめて残したい」と話した。
喜納校長は「最後の学習発表会を通して、子どもたちは古里の豊かさを感じたと思う。真喜屋に行っても伝統を引き継いでほしい」と源河の伝統継承を願った。
琉球新報