墓地基本計画アンケート、関心高く55%が回答
宮古島市環境保全課はこのほど、 「墓地基本計画」 の策定業務に関するアンケート調査結果をまとめた。 調査は無作為に抽出した20歳以上の市民1600人に行った結果、 884人 (55・25%) が答えた。
墓の所有状況は 「市内に持っている」 が約半数の51・6%、 「持っていない」 が35・9%。 持っていない人で墓を取得する意向を示した人は31%あり、 今後墓地需要が発生する。 所有形態では 「家が所有する土地」 が37・9%、 「市町村が管理する墓園・墓地」 が34・6%に大きく分かれた。 調査結果は市墓地基本計画策定委員会 (委員長・長濱政治副市長) の第2回委員会で説明された。
同調査は市墓地基本計画を策定するにあたって、 墓地については地域における習慣や宗教観などが大きく影響することから住民の意見を把握し計画に反映するために実施された。
行政連絡員らを通して調査書を配布した結果、 884人が回答し、 地区別には平良498人 (58・59%)、 城辺132人 (52・80%)、 下地63人 (42%)、 上野81人 (54%)、 伊良部110人 (55%) が答えた。 県内でこのような調査回収率は約30%ということで、 約55%は高いという。
質問は▽所有墓の有無▽所有墓の設置場所▽所有墓の利用形態▽所有墓の種類▽所有墓の利用意向▽公共墓地への移転意向▽取得した場合の後継者の有無▽新設墓の設置場所・規模・予算・種類▽今後の墓地設定場所の規制▽公共墓地の場所と規模▽望ましい墓の形態▽自宅周辺の墓地の問題点―など53項目を聞いた。
墓の所有状況は 「宮古島市内に持っている」 が51・6%、 「宮古島市外の県内に持っている」 が1・9%、 「宮古島市外の県外に持っている」 が3・6%、 「利用できる墓を持っていない」 が35・9%などとなった。 利用できる墓を持っていない」 と答えた人のうち、 今後の取得意向は 「今のところ取得するつもりはない」 が58%で最も多く、 半数以上が決めていない。 「近い将来取得したい」 は31・9%だった。
墓を新たに作ることになった場合の望ましい大きさは 「3~4坪」 が29・9%、 「1~2坪」 が26%、 「5~9坪」 が18・3%などと回答し、 約7割が既存墓地の平均に比べかなり小さい規模の墓を希望していることが分かった。
新規墓地の所有形態については、 「家 (本人又は家族) が所有する土地」 が37・9%、 「市町村が管理する墓園・墓地」 が34・6%、 「部落 (集落) や地区が所有・管理する墓地」 が12・3%、 「親類などが所有・管理する土地」 が3・2%、 「宗教法人や財団法人などが管理する墓園・墓地」 が3・1%などとなった。
公共墓地整備の設置場所と規模については、 「地区ごとを対象とした地区レベル規模のものが望ましい」 が46・2%、 「市全体を対象とした市地域レベル規模のものが望ましい」 が19・7%、 「墓地とされている場所ごとに小規模なものが望ましい」 が19・2%などとなり、 身近な地域レベルでの整備を希望する割合が高かった。
宮古新報