地域の先輩、昔の遊び伝える─来間小・中学校
市立来間小中学校 (乾麗子校長) は31日、 児童に昔のおもちゃを体験してもらおうと竹トンボづくり教室を行った。
同校学校評議員で方言も教えている長間盛史さんが指導。
愛用の鎌1本で材料を削り、 竹トンボを作っていく様子を児童たちは目を丸くして見入っていた。
完成した竹トンボで誰が一番長く飛ばせるか遊んでいた。
地元の先輩から昔の遊びを学ぶため、 地域教育資源を活用した生活科や総合的な学習として、 幼稚園児から小学6年を対象に行われた。
長間さんは 「中学ぐらいまでは竹トンボでよく遊んだ。 今はテレビゲームなどがあるが、 昔は大人に教わって自分でおもちゃを作って遊んだ」 とあいさつ。
「カッターは使わない」 とよく使い込んだ鎌だけで工作し、 材料の形をよく観察して加工するようアドバイスしていた。
竹トンボが出来上がると子どもたちは早速、 飛ばし方を教わって遊んでいた。
このうち古波蔵恵太くん (6年) は 「すごく飛んだ。 初めて作った。 意外と上手にできたので家でも作ってみたい」 と感想を話した。 また児童会長の伊礼二千花さん (5年) は 「6年生にとっては小学校最後の思い出になった。 竹トンボで遊んでとても楽しかった」 と長間さんに感謝した。
今回の教室について乾校長は 「手間ひまをかけて自分でおもちゃを作り、 ものの大切さや先人の知恵を学んでほしい」 と話した。
長間さんは 「竹トンボづくりを子どもに教えるのは初めて。
子どもたちが楽しいと喜んでくれることが一番」 と話していた。
宮古新報