【フランス】「琉球の古典」CD発売 ラジオフランス
フランス国営放送ラジオフランスのレーべルから発売された「琉球の古典音楽と宮廷音楽」
フランス国営放送ラジオフランスのレーべルから琉球古典音楽のCDがこのほど発売された。「琉球の古典音楽と宮廷音楽」と題されたこのアルバムはラジオフランス制作側完全選曲となっており、実際には琉球古典音楽のみならず「安里屋ユンタ」や「てぃんさぐぬ花」も収録されている。
「とにかく、先入概念にとらわれず、沖縄の歌を初めて聞くヨーロッパ人にとって面白い、と思ってもらえるような選曲、構成にした」と語るプロデューサー、セルジュ・ノエル―ラナイエヴォ氏は、ワールドミュジック系の専門家として多くの民族音楽を知るエキスパート。
昨年10月にパリのラジオフランスで行われた録音で、人間国宝の照喜名朝一氏、県立芸術大学名誉教授の喜瀬慎仁氏、県立芸術大学准教授の山内昌也氏が参加。「素の形で歌が強調される録音としたい」というプロデューサーの意向で他の楽器伴奏のない歌三線のみでの録音となった。
このCDは楽曲収録のみにとどまらず、リール第三大学音楽学教授のアラン・デジャック氏の詳細な解説がフランス語と英語で記載されている。今後このCDはフランスのみならずヨーロッパを中心に発売される。
(大城洋子通信員)
琉球新報