[アルゼンチン]宮沢・大城さん 沖縄音楽を熱唱
【崎原朝一通信員】ミュージシャンの宮沢和史さん、県系アルゼンチン2世の大城クラウディアさんらの「ブエノスアイレス・リサイタル」が昨年11月17日夜、沖縄県人連合会会館大ホールで催された=写真。
聴衆は開演前から長い列をつくり、会場は満員に。
水上正史大使、有吉勝秀公使夫妻、武田浩幸・国際協力機構事務所所長をはじめ、盆踊りやのど自慢大会など芸能が盛んな、60キロほど離れたコロニア・ウルキーサからも大勢駆け付けた。
舞台から「沖縄には戦前、戦中、戦後と常に歌があり、歌が生活に根付いている」と語り掛ける宮沢さん。今回はそうした古里のぬくもりを伝えるための南米公演だった。
第1部では「風になりたい」、妹の美和さんとのデュオでタンゴの唄、「さがり花」などを歌った。地元の各舞踊研究所・道場の協力もあった。
第2部では「芭蕉布」や演歌の「塩屋岬」「ションガネー節」など、最後は琉球國祭り太鼓アルゼンチン支部の演舞を加えた「島唄」でにぎやかに盛り上げた。
凱旋(がいせん)公演となった大城さんは、レゲエダンスも披露。南米的な要素と、小さい時に習ったバレエなどが生きている。最近は沖縄でテレビコマーシャルなどにも登場するようになり、一歩ずつ階段を上っていくプロ歌手の様子をみせていた。
沖縄タイムス