「ハワイ化するよりも沖縄化を」
訪日外国人の受け入れを専門にしているJTBグローバルマーケティング&トラベル(GMT、東京)の座間久徳社長が4日、那覇市内で講演し、欧州からのインバウンド戦略について(1)沖縄の魅力のブランド化(2)顧客ターゲットを絞った戦略(3)景観整備-などを提案。独自の文化を持った沖縄は、潜在的な可能性が高いことなどを挙げ「ハワイ化するよりも沖縄化を目指すべきだ」などと話した。
座間社長は沖縄のブランド化について、沖縄の認知度はまだ低く、独自の魅力が伝わるネーミングで世界へ地道に発信し続ける必要があると指摘。アジアを重視しつつ、欧米からも誘客を進めた方が持続発展に期待できるとして、文化・習慣の違いに応じた国ごとの細かな市場戦略が必要と提起した。
欧州人に観光だけで3泊4日の旅行をする感覚はなく、滞在型の長期休暇を主目的に観光を組み合わせることを好むとアドバイス。景観の整備はフランス南東部のニースを例に「空港や空港から市街に続く道で、沖縄に降り立ったことを実感できる見せ方に工夫があるといいのではないか」などと述べた。
講演はJTB協定旅館ホテル連盟沖縄支部の人材育成セミナー。
沖縄タイムス