アーサの収穫始まる 伊平屋、手作業で丁寧に
アーサを収穫する村民ら=1月27日、伊平屋村
【伊平屋】
伊平屋村の海産物で、モズクに次ぐ村の特産品、アーサの収穫が行われている。海岸線には緑色のアーサが広がり、村民らが丁寧に収穫している。
収穫は手作業で行う。干満に合わせて行う作業は約4時間。1日に約25キロ~30キロを収穫する。洗浄、選別を行い、納品作業に入る。
漁業権を持つ村民らが、2012年9月中旬から株出しのためにアーサ用の網を何層にも重ねて海中に張る床下ろしを行い、11月後半から12月中旬にかけて一枚一枚「畑」と呼ばれる漁場に張っていく本張りが行われた。毎年1月には、海岸沿いに緑色のアーサが広がる。
1月27日に収穫した宮城笑美子さんと伊礼弘子さんは「アーサが色落ちしない2月中までに収穫を終える予定だけど、人手が足りないから大変さ。
自然は待ってくれないからね」と広がるアーサ漁場を見渡しな
がら笑った。
アーサは村漁業協同組合の加工施設でさらに選別され、
生と乾燥の商品として出荷される。
(野甫英芳通信員)
琉球新報