閉校跡に宿泊施設 旧本部小健堅分校
「分校跡を合宿や体験学習、地域の親睦の場として生かしていきたい」と話す仲栄真雅宏代表社員=1月31日、本部町の旧本部小学校健堅分校
【本部】
2008年度に閉校した、旧本部小学校健堅分校の
跡地利用が進んでいる。
分校跡を管理する合同会社健堅は、本部町の一括交付金450万円を活用し、2月中に校舎1階の倉庫をシャワー室に改修する。3月にも簡易宿所営業の許可を取り、スポーツ合宿などの誘致を進める。
分校跡は現在、幼稚園園舎に町婦人会と町青年団協議会の事務所が、小学校校舎1階には合同会社健堅の事務所などがある。
同社は13年度以降、校舎2階に60人程度が泊まれる
宿泊室も計画している。
12年は数回、宿泊料を取らずにスポーツ合宿を受け入れた。シャワー室や宿泊室がないため、合宿を断ったことも10回ほどあり、同社は「設備が整えば年20回ほど利用されるのではないか」と期待を寄せる。
体育館はスポーツ合宿だけでなく、民泊の受け入れ式や郷友会との懇親会にも使われている。
同社は体育館をさまざまな用途に使い稼働率を上げるとともに、登り窯など体験学習の設備も充実させていきたい考えだ。
同社の仲栄真雅宏代表社員は「学校は地域のシンボルだった。使われないのは寂しいので、合宿や体験学習、地域の親睦の場として生かしていきたい」と話した。
(伊佐尚記)
琉球新報