小谷「KO狙う」 24日中城で試合
再起戦に向け練習に熱が入る小谷将寿=宜野湾市・琉球ジム
試合に向けて最終調整をする翁長吾央
プロボクシングの琉球ジム主催の「日本・東洋太平洋世界前哨戦」(24日の午後2時半、中城村民体育館)が迫る中、メーンイベントで出場する同ジムのスーパーフェザー級・小谷将寿(沖尚高出)と、スーパーフライ級2位で東洋太平洋11位の翁長吾央(沖尚高出、大橋)が、スパーリングなどで最終調整に入っている。
ハードパンチャーの小谷は、昨年7月に東洋太平洋6位の相手に敗れた。勝って再起を期す。「今までとはひと味違う自分を見せる」と韓国フェザー級王者との戦いに意気込む。
「左をしっかり当てて主導権を握る」と青写真を描く。12日のスパーリングでは、ジャブで相手をうかがう場面が多く見られた。これまで、勝ち試合は早いラウンドでのKO勝ちが目立ったが「後半でも倒せるところを見せたい。KOを狙うことは変わらないが、過程を見てほしい。きれいに相手を倒す自信がある」と力を込める。
「日本王者になるぞ」と気勢を上げてミット打ちを始めた翁長は、タイ人選手と対戦する。11月の試合で2ラウンドTKO勝利と鮮やかな復活劇を見せた。年明けからは、所属する大橋ジムでミニマム級元世界王者の八重樫東とスパーリングを30ラウンドこなすなど準備は万全だ。「若い選手が多いので、僕は駆け引きと緊張感のあるボクシングで観客に喜んでもらいたい」と余裕の表情。「また日本タイトル戦ができるように、1試合ずつ結果を出してきたい」と静かに闘志を燃やした。
沖縄タイムス