15組70人が方言で熱唱、ミャークフツカラオケ大会

宮古方言で童謡を合唱する入江保育園の園児たち
=マティダ市民劇場

手拍子をするなどカラオケ大会を楽しむ市民ら
宮古語 (ふつ) を通して島の心と言葉の大切さを再認識してもらおうと企画された、 「第2回ミャークフツカラオケ大会」 (主催・ミャーク思い (うむ) の会) が16日、 マティダ市民劇場で開催された。
3歳から95歳までの15組総勢70人余が童謡からポップス、 演歌など幅広いジャンルの歌をミャークフツで熱唱し、 会場を沸かせた。
最優秀賞 (美ぎあぁぐ賞」 は西原コーラスゆりの会が輝いた。 優秀賞 (あぁぐ賞) は池間英史さん、 審査員特別賞 (ザームツ賞) は湧川弘一さん、 サプライズ賞 (オゴェ賞) は森川真由子さんに贈られた。
この大会はユネスコが2009年に宮古方言を世界絶滅危惧 (危険) 言語として指定したことを受け、 より多くの人がミャークフツにふれあえるよう、 歌詞をミャークフツに置き換えて歌い、 その魅力を再発見する目的で企画。 「市地域づくり支援事業補助金」 の助成を受け開催された。
実行委員長の竹井太さんは 「伝統文化の根幹である 『ことば』 の存続が危機に瀕し、 消え去ろうとしていることは宮古地区のアイデンティティの危機。
カラオケでミャークフツの上手な先輩から聴き習い、 ミャークフツとふれあう地道な作業が言葉の伝承になると信じている。
心の底から楽しんでいただき、 ミャークフツの魅力を再発見してほしい」 とあいさつした。
午後6時半からスタートしたステージでは、 「十九の春」 (田端義夫)、 「あんたの花道」 (天童よしみ)、 「幸せなら手をたたこう」 (坂本九) などが次々と披露された。
また入江保育園児が童謡 「むすんでひらいて」 「犬のおまわりさん」、 西原コーラスゆりの会が 「生きているということは」 (永六輔) を合唱したほか、 ゲストとして昨年大会最優秀賞を受賞した仲間昇さんが 「浪花節だよ人生は」 (細川たかし)を熱唱し、会場から大きな拍手がわいた。
東日本大震災への復興支援を忘れない取り組みとして、 出演者、 来場者全員でNHK震災復興支援ソング 「花は咲く」 をミャークフツ版で合唱し、 被災地にエールを送った。
出演者は次の通り。
砂川徹雄▽坂西直子▽ぷからす・むぬゆん会▽斉藤昌也▽入江保育園児▽砂川松吉▽伊波里菜子&島尻聡子▽宮崎勝枝▽砂川朝賢▽加持岳志・砂川綾子▽長間三夫▽天久実希 (他4人) ▽湧川弘一▽森川真由子▽池間英史▽西原コーラスゆりの会▽仲間昇 (昨年大会最優秀)
宮古新報





